フーテンの寅さんを想う(断酒33日目)
いの丸です。
もうあっという間に8月になっちゃいました。夏ですね。暑いです。
ちょうど今から20年前、1996年8月に寅さんこと俳優・渥美清が亡くなりました。
96年といえば私はまだ大学に入ったばかりの頃です。映画「男はつらいよ」はもともとそんなに興味はなかったんですが、渥美さん没後に興味が出てきてハマりました。
シリーズ48作は大学時代に全て見ました。
先日、BSプレミアムで没後20周年番組を放送していて、懐かしい寅さんを久々に拝見しました。昨日は記念すべき第一作目も放映されていました。
大学の頃、この映画を見ながら独りでよく酒を飲んだものです。喜劇であるんですが、けっこう泣けるんですよ。酒に酔いながら独りで笑ったり泣いたりしていました。
寅さんシリーズをご覧になったことのある人はわかると思いますけど、作品の中で「酒」は頻繁に出てきますし、「酒」と寅さんは切っても切れない関係があります。
人生の喜怒哀楽のお供に「酒」は欠かせない要素というか、庶民の人生に彩りを与える要素として描かれているように思います。
実際、その当時も今も「酒」とはそういうものとして扱われているし、山田洋次監督はそれをそのまま表現しただけでしょう。
タバコも頻繁に登場します。会社の中でも店の中でも居酒屋でもどこでもスパスパやってましたね。時代がそれを許していたんでしょう。当時の庶民感覚としてはそれが当たり前だったんでしょうね。
ただし、劇中の寅さんは酒はやるが、タバコには一切手を出さないです。実際、渥美さんは若い頃肺結核を患って片肺を摘出しているので私生活ではタバコも酒もコーヒーも全て断っていたそうです。
山田洋次監督はそれを考慮してあえて寅さんにはタバコを吸わせなかったのかもしれませんね。
しかし、俳優・渥美清は私生活では酒すらもまったく断っていたというのは偉いなと思います。肺結核で死にかけたということが大きな影響を与えたのは間違いなさそうです。
私は大病こそ患ったことはないものの、このまま酒を飲み続けていれば依存症が進行して早死にしていただろうことは想像に難くないですね。アル中の平均寿命は52か53歳くらいですから、渥美さんより早死にですよ。
渥美さんはコーヒーは別としてもアルコールとニコチンが人生を破壊しうることを十分知っていたのでしょうか?
今日はこれくらいにしておきます。では皆様もよい週末を酒なしでお過ごし下さい。
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