適正飲酒者にはなれなかったみたい (断酒72日目)
いの丸です。
よく、酒はほどほどにとか、適正飲酒を守れば酒は百薬の長だとか言いますよね。
私も酒害がひどくなってきた時期、休肝日だとか減酒のチャレンジしたこともありましたけど、ご多分に漏れずすぐ頓挫してしまいました。
適量飲酒とはせいぜいビールの中瓶一本分相当らしく、そんな程度じゃ満足できないですし、酔わないです。
1本のビールがまさに呼び水になって最低でも3本は飲まないと気がすまなかった。
その内ビールに飽きてくるので、もっと強い酒が欲しくなり、焼酎のロックなんかをもう何杯か追加で飲んだ頃に完全に酔っぱらいのオジサンが出来上がりです。
要するに私には適正飲酒なんて芸当はできないってことは過去が証明しているんです。
なので最近またささやいてくる悪魔の声 (一杯くらい大丈夫)というのは全くデタラメなんです。ありえない。一杯で止められたら今みたいに体がぼろぼろになるまで飲んだりしませんよ。
でも、純粋だった昔を振りかえれば、ビール一杯で酔っ払った時期も確かにあったと思います。
いつの間にか、知らず知らずアルコールへの耐性というものが体についていったんでしょう。簡単には酔わなくなっていきましたね。
私は適正飲酒者にはなれなかったみたいです。一度飲むと過剰摂取して酩酊するまで酒を飲んでしまいます。
ですからこれからも酒を断って生きていかねばなりません。それ以外に道はないと思います。なぜって、今さら適正飲酒者には戻れないのですから。
今日も一日断酒を誓います。酒は諦めます。
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まだまだ飲酒欲求って続くんですね (断酒71日目)
いの丸です。
少し前はアメリカ出張の後遺症(時差ぼけ)で体調が優れず、飲酒欲求はなかったのですが、体力が戻ってくると時折飲酒欲求が出るようになりました。
今日もふとした瞬間に飲酒欲求が沸いてきました。
きっかけはなんてことありません。バスに乗って窓越しにボケーと外を眺めていたら突然酒が飲みたくなったとか、そういうレベルの話です。
特に明確なトリガーがあったわけでもなく、こうして突然飲酒欲求がどこともなくやってくる。
不思議でしょうがありません。まだ潜在的に脳が酒を求めているからでしょうか。
「一本くらいいいじゃん、大丈夫だよ」って悪魔がたまに囁いています。
この悪魔の囁きにまじめに付き合っていると面倒くさいので、無視することにして何とかやり過ごしていますけども、再飲酒と紙一重かもしれません。
出張中は気が張っているし、私も頑固な性格ですから一旦飲まないと宣言しているにも関わらず、誘いに負けて飲酒するのは屈辱なので、再飲酒のリスクはむしろ低かったのかも。
実はなんでもない日常にこそ再飲酒の罠は待っているのではないでしょうか。
私の場合、嫁さんがビールを飲むので、冷蔵庫を開ければ冷えたビール缶と目が合ってしまいます。
目の毒なので、しばらく冷蔵庫には近寄らない方が無難みたいです。
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アルコール依存症に関する国の調査(断酒70日目)
いの丸です。
ヤフーニュースでアルコール依存症に関する内閣府調査の結果を報じていました。
まず、記事の内容について。率直な感想としてけっこうな割合でアルコール依存症を理解しているんだなと思いました。
9割の人が「依存症が疑われる場合には相談する」と答えているわけですから。そこそこ基礎知識がおありでは。
ということは、アルコールの危険性を理解している人は増えているんじゃないでしょうか。
ネットの発達もアルコールの危険性を広く知らしめるよいツールになっていることは間違いないでしょうね。
酒メーカーはマスゴミの有力スポンサーですからNHKを除いて酒の悪口はご法度です。私のような酒メーカーとなんら利害のない人達の社会へ向けたツブヤキは実は大きなうねりを起こしているのかもしれません。
投稿コメントを眺めてみても、酒を称賛するコメントはほとんどなかったです。
多かったのは、
- アルコール依存症になるのは自業自得
- タバコよりアルコールの害の方が大きいのではないか
- 昼間から飲んでいる奴を見ると引く
- 酒は飲んでも飲まれるな的なコメント
でしたかね (全部読んでませんが)。
あと、酒が体質的に飲めない方で、50年間酒が飲めないことで人生損してると感じてきたけど、アルコール問題を聞くにつけ、近頃はむしろ飲めない体質でよかったと思うという投稿もあり。
記事の内容よりも投稿の方が面白かった。
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アルコールと抗うつ薬の日々(4) (断酒69日目)
いの丸です。
初めて訪れたメンタルクリニック (精神科)は、普通の小綺麗なクリニックと変わらないことに少々驚きました。
待合室の患者さんも一見普通の人達でした。
アンケート用紙に症状を書き込んで、30分ほどで診察室で先生と対面。まだ若い男性の先生でした。
私が訴えた症状は、
- 緊張するとやってくる強い吐き気
- イライラ感
- 不安感、焦燥感
- 絶望感
ただ、死んでしまいたいとか、消えてしまいたいという鬱特有の感情はありませんでした。
だからか診断結果は鬱ではなくて不安障害でした。薬の処方と定期的な検診を進められ、3ヶ月ほど通院したと思います。
薬は一応飲み続けました。効果は多少あったのかもしれません。
会社を辞めるという踏ん切りがついたこと、転職に向けた準備を進めることもできました。そういう意欲が出たのは今思えば薬のお陰だったのかな。
とにかく、今の会社に居てはダメだ。環境を一度リセットしないと。このままだとさらに状況が悪くなると信じていたわけです。
そうして抗うつ薬を飲みながら、仕事と結婚式の準備と転職活動をパラでやるという生活が始まりました。
その間、酒はもちろん毎晩浴びるほど飲んでいたと思います。服薬中もアルコールは断ち切れなかった。
この頃、アルコールこそが諸悪の根元であるとは露にも思っていませんでしたね。
大抵の問題は酒を止めていれば解決したような小さな問題だったのではないかと8年たった今、思うようになりました。
アルコールのせいでどんどん精神が不健全になって、悪循環が続き、悪夢のような生活に陥っていたんでしょうね。
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アルコールと抗うつ薬の日々(3) (断酒66日目)
いの丸です。
台風13号がまたしても接近中です。明日は会社は自主的に休みます。台風の日に無理して出社してもろくなことはない。帰宅難民になったらシャレにならないです。なにせ通勤だけで往復4時間以上かかるので・・・。
昨日の続きです。
そんなわけで、私の生活は徐々に酒中心になって行きました。
さらに仕事がうまくいかないこの時期に、「婚約」「結婚」という人生の一大イベントが重なります。
向こうのご両親への挨拶だとか、こっちの両親への挨拶、顔合わせ等々・・。
結婚式をどうする?、誰を呼ぶ?、どこで挙げる?、予算はどうする?、引き出物は? とにかく式を挙げるというのは大変なことです。
今からもう一度同じことをやれと言われても無理ですね。やりたくないし、多分できない気がします。
そして仕事の重圧と結婚式の重圧が私の精神をさらに蝕んでいきました。
結婚後の未来を描くことができず、このまま仕事を続けていく自信も勇気も失せていったのを覚えています。
何も楽しくない。何もやる気にならない。夜も酒がないと眠れない。下痢がひどい。吐き気ももよおす。
このままではダメになってしまうと思い、「俺ってひょっとしたらうつ病なんじゃなかろうか」と考えるようになりました。
調べてみると条件はほとんど合致している。
肉体的な苦痛としては、特に吐き気がすごかったです。緊張すると「おぇー」てなる感覚に似ていますが、この吐き気が常にありましたし、本当に道端で吐くこともありました。
酒に酔っている間は不思議とこの不快な吐き気は収まったのでした。
そしてついに会社帰りに赤坂のメンタルクリニックを受診することにしました。
薬でこの状態を抜け出せるなら・・藁をつかむ思いでした。
下された診断結果は「不安障害」ということで、このままうつ病に進行する可能性が高いと。
取り敢えず、抗不安薬 (ディプロメール)と入眠剤 (マイスリー)を処方されたのでした。
明日に続きます。
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アルコールと抗うつ薬の日々(2) (断酒65日目)
いの丸です。
今から8年から9年も前の話ですが、当時、私は東京でとある薬品メーカーで海外営業要員として働いていました。
大学を卒業して初めて勤めた会社でしたし、この会社でたくさんのことを学びました。今の自分があるのもこの会社のお陰ですし、感謝しないといけません。
ちょっと面倒くさい上司はいましたけども、悪い人間はいませんでしたし、今から思えばそんなに悪い職場でもなかったかなと思います。
でも、結果的に精神を病んでしまい、辞めてしまいました。
精神を病んだ理由はいくつかあろうかと思いますが、一番大きかったのは職場で徐々に孤立化していったことだろうと思います。
会社で孤立化するというのは、上司からいじめにあって無視されるとかそういう類いの話ではなく、ひとりで仕事を抱え込んで、ひとりでそれを解決しようとしていた結果のことです。
うまく回りや上司を巻き込むことができなかったんですね。
取引先とうまくやれなかったというのもありました。悩みをひとりで抱え込んでしまって、解決できず悶々とした日々を過ごしているうちに酒量がどんどん増えていきました。
酒を飲んでは会社と取引先の愚痴ばかりこぼして、泥酔するまで飲む毎日です。それも途中から記憶がなくなりますので、自分が何を言ったのかも覚えていない始末です。
風邪をひいて安静が必要なのに酒を飲んだりもしましたし、二日酔いで朝起きれなくて会社をずる休みしたこともざらにありました。
酒量が増えるにしたがって、その反比例で仕事のパフォーマンスは下がり続けました。ミスも増えたと思います。ストレスの発散は酒しかなかった。
仕事でのミスが増えると自己嫌悪感も増して来ます。自分に自信もなくなります。普段なら耐えられるであろう上司の叱責にも極端に反応してしまい、落ち込みがひどくなっていきました。
口数も減って、やる気も失せて、自ら孤立を深めていきました。唯一の楽しみは一人酒。定時になったらそそくさ身支度をして会社を後にし、家に帰ってひたすら安い酒を飲む。
次の日は重い体を引きずってようやく出社して、まずはトイレで激しい下痢。前の日の酒が抜ける午後からようやく頭がまわり始める。
そして夕方になれば家で酒を飲むことばかり考えていたと思います。
なんだか教会で懺悔しているような気分になってきました。今日はこれくらいにしておきます。続きはまた今度。
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アルコールと抗うつ薬の日々(1) (断酒64日目)
いの丸です。
この間、妙な夢を見ました。
前の職場に復帰した夢です。
社会人として最初に勤めた会社に5年間いました。色々あって、嫁さんと結婚した年に退職しました。
夢の中で、やめたはずの会社に出戻りで帰って来て、出社初日という設定のようでした。
懐かしい面々が夢に登場しましたし、すごくリアルでビックリです。
夢の中で「これは夢なんだ」と気づきつつも、懐かしいという郷愁に似た感情と、嫌で辞めたのになんで復職すんの?という気持ちが入り混ざった複雑な思いでした。
夢に酒は出てきませんでした。シーンは事務所でしたね。
過去お世話になった先輩方に挨拶して回って、「復職することになりました。また今日からよろしくお願いいたします」みたいなことを言っていたのだと思います。
みんな優しそうにニコニコして挨拶を受け入れてくれていました。
そして嫌いだった元上司はどこだろう?挨拶しとかないとまずいな、と思ったところで目が覚めてしまいました。
前の会社を辞めて、はや8年です。辞めてよかったとは思っているので全然後悔はないです。
むしろあのまま続けていたら、鬱病がひどくなっていたと思います。
当時、仕事のストレスでどんどん酒量が増えていきました。ブラックアウトも何度もしましたし、泥酔して終点まで行ってタクシーで帰宅することも。
当時、精神も病んでいた私は抗うつ薬も服用していました。病名は「不安障害」というやつです。
過度な飲酒と服薬のダブルで脳はかなりイカレタ状態だったと思います。
この続きはまた今度。
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